4月 27

ビッグダディに寄せる思い

ひとりごと 2013年4月27日 2:58 AM ビッグダディに寄せる思い はコメントを受け付けていません

3年ぶりにブログを書きます。大変ご無沙汰しております。
ぼちぼち仕事でCMソングを作ったり、土日作曲家としてお子様向けの楽曲などを作っておりました。ホソボソと。
このわずか数年でTwitterやらFacebookやらLineやらそれはもういろいろなコミュニケーション手法が登場して、いつしかブログを書くという習慣がすっかりなくなってしまいました。
子供との時間や仕事の慌ただしさで、時間もなかったかもしれません。

3年ぶりに書くというのだからよっぽど心が動かされないとそんな気持ちにはならないわけで、じゃぁそれが何なのかというと、皆様もご存じ、「ビッグダディ」です。

ビッグダディを大好きだというと眉をひそめられる事が多いのですが、私にはそれがわからない。
この番組の特異性、その奇跡を楽しんで見れないなんてほんともったいない。
MOTTAINAI。ワンガリ・マータイ女史に怒られる。今からでも遅くないからテレ朝動画で全編見たほうが良い。

私はあまりに好きすぎて、去年、奄美大島に旅行に行った時、わざわざ彼らが元住んでいた家を自力で探しに行ったほどです。見つけた時は嬉しかったなぁ(笑)!

↑恐らく10年ぶりぐらいの著者近影。いろいろあったけど、私は元気です。

ビッグダディはただの大家族モノと全く異なる、ソーシャル時代が生み出した「トゥルーマン・ショー」であります。
テレビでは語られない驚愕のバックストーリーが2chに転がっていたことから始まって、繰り返される移住、新生活をまたネット民が追いかける。
そして放送時にはツィッターや2chでみなツッコミを入れながら楽しむ。こういうパラレルな構造が最高に楽しかったのでありました。

大抵大家族モノって子供がグレますけど、それが全くないのも超特殊な世界観を生んでいた。ダディに寄せられる子どもたちからの尊敬は、一人の父親として素直にすごいと思ったものです。料理も毎日毎日するしね。
あと離婚や再婚、別居に移住っていうありえないほどの「動き」があって、単なる定点観測ではないのも最大の特色。当然、家族それぞれの成長やドラマも群像劇的に楽しいわけで。

プロレスのごとく、この番組は「ブック」があるあると言われていたが、僕は結構本気でやっていると信じていたところがあって。
自分が番組制作に関わったり、出演したりしてきた経験上、ガチでやらないと出ないニュアンスってあるんですよね。というか嘘は本当にすぐバレるというか。そういうのがあんまり感じられなかった。

しかし、今週のFridayの元妻グラビアで完全に予想を越えた展開になってきました。
本の出版まではあるかもなぁと思っていたが、グラビアだとはw!

まずこの番組に目をつけて、口説きにかかったFridayがすごい。講談社がすごい。自分も広告の仕事していてそんな貪欲なことをしたことがあっただろうか。いや、ない。

果たしてFridayをすぐに入手してグラビアをみましたが、あ、こりゃもう番組はやんないんだろうな、と。

もしこのまま続けて、ブックも存在しないのだとすれば、このグラビアや本の出版のことも追いかけなければならないし、そうなったらもう「貧しく不器用ながらもジョークを忘れずたくましく生きていく家族のドラマ」じゃなくて、「マスコミに踊らされてなんだか様子がおかしくなってしまった家族のドラマ」になってしまうではないか(笑)!
小倉久寛や藤田友子はどんなナレーションを当てればよいのだ(笑)!
どんなタイミングで奥田民生「さすらい」を流せば良いというのだ(笑)!

しかし、一方でこれだけの大人気高視聴率番組&スーパー高ROI番組が終わってしまうだろうか、とも思う。

これまでは不器用と清貧を貫いてきたダディ的世界が、お金やタレント化への色気を完全に認めたわけで、こうなると一気にAKB的世界に突入するのかもしれない。
AKB的、というのは、まさに「どこまでが虚構でどこまでが現実なのか」を分からなくしてしまうという意味である。
これまでのアイドルでは許されないような一連のスキャンダルも、全てそのまま話題化され、ストーリーに取り込まれていくというこの構図を、ビッグダディも採用するのか。
もし採用したら本当にこれはすごい番組になる。
「あいのり」とかも素人の生み出すドラマ、という点では近いものがあったかもしれない番組だが、明らかにバラエティだったわけでやはりダディの世界とは異なる気がする。

私は今回の元妻グラビアで、もうあのダディの世界は戻ってこなくなってしまったのだな、という一抹の寂しさとともに、そんな次回の番組をめちゃめちゃ見たくてたまらないのである。
是非テレ朝のスタッフにはそういう解釈で彼らを追い続けて欲しいものです。

NHKも民放もテレビはまだまだ面白いです。

というわけで、私の最新曲も流れております毎週日曜日朝8:00「おとうさんといっしょ」をぜひ御覧ください。

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