5月04

知らない間にコサキンがテレビで復活していました。
http://www.bs-asahi.co.jp/kosakin/

僕自身、過去にラジオ番組を延べ3年ぐらいやらせてもらいましたが、とにかく小さな頃からラジオっ子でラジオが大好きです(小学生の頃にベリカード集めるほど!)。
が、最近は正直少し離れてしまっていました。

その理由は、小堺一機さん関根勤さんによるラジオ番組「コサキン」(この表現、お好きな方には突っ込まれる可能性がありますが勘弁してください)が2009年3月で終わってしまったからなのでした。それに伴いラジオを聞くという習慣から遠ざかってしまっていました。
僕は小学生ぐらいから聞いていたから、途中ブランクはありつつコサキンリスナー歴は20年ぐらいだったと思います。

一時期TBSラジオにお世話になり、同じ深夜枠の別曜日の番組に出演させていただいていた頃はほんと夢のようでしたね。同じスタジオでしゃべってるんだなぁと。一度もお会いはしたことありませんでしたが、それこそ本当に毎日録音を聞いてましたし、聞かないと眠れないぐらいでした。車に乗ってる時も、移動してる時も、ほんとに呼吸をするように聴いてました。AMラジオを聞くことが全くなかった妻も今では立派にコサキンフアンへ洗脳しました(笑)。

意味の無い絶叫、テレビでは決して見せることの無い毒吐きまくりの二人の絶妙の掛け合い、取り上げられる珍曲迷曲の数々、芸能人をイメージだけで勝手なキャラクターにでっち上げて面白がるなどなど…。

まったくその魅力をうまく説明できないのですけど(ご自身らでは「中二の放課後トーク」と称してます)、コサキンにはなんというか「粋」とか「洒落」があるのです。二人が即興でコントが始めることもしばしばで、そこには確かなテクニックも。「大人の笑い」という言い方でもハズレてはいないかな。時に知的なんだけれど、とは言ってもタモリ的でもなく、スネークマンショー的でもなく、モンティ・パイソン的でもない…。萩本欽一的世界観があることは間違いないのですが、たぶん他の大人の笑いとの一番の違いは「優しさ」なのではないかな。とにかく攻撃的じゃない、品がいい(と言ってもいいだろう)笑いなのです。うーん、やっぱり聴いていただかないと分からない世界であります。

かなり限られたネットエリアで放送されていたので主に北海道・東京・福岡・沖縄の方以外はなんのことやら、という印象かもしれませんが、芸能界のみならず、漫画界にもその特殊な世界のフアンは多く、与えた影響は計り知れないはず、です。放送界にも広告界にも多くのフアンがいるはず。

俗に「笑いのツボ」と言いますが、笑いに関しては僕は完全にコサキン的な価値観が染み付いていて、それに基づいて反応してしまう体になっており、番組が終了してからも、世の中に浮かんでは消えていく芸能ネタやちょっと違和感のある人物をテレビで観る度に「あぁ、この人コサキンだったらこういじられるなぁ」と考えてしまうのが常です。今でも。

番組が終わってからはぽっかり心に穴が開いたようで、しばらくは録りためた放送を聴いてやり過ごしていたのだけれど、やはり気づいたら別の芸人さんのポッドキャストを聞くようになってました。あれだけ好きでも、「もう新しいものが聞けない」という状態では離れてしまうのですね…。

そんな中!どんな経緯があったのかはさっぱり分かりませんし分からずともよいのですが、いきなりテレビで復活しているのを偶然に発見。ラジオとはやっぱり感じが異なりますが、とにかく復活してくれて嬉しいことなによりでした。

おそらくお二人自身にとってもあの番組は芸人さんとして必要なものだったと思いますし、今でも変わらずそういう存在なはず。

いつかラジオで復活したとき、radiko等でリスナーの裾野が広がっていたとして、初めてコサキンを聞いたデジタルネイティブにはどう受け入れられるのか。
コサキンはちょっと特殊な世界ですが、相性はいいように思います。

なぜならその優しさ、笑いの質の高さは殺伐&アマチュア志向のあるネット社会においては新鮮に映ると思うし、バカバカしさ、表の顔と違った裏コサキン=「マスメディアでは見られないホントの姿」的構造はいかにもネットが好きな世界ではないですか。

この辺の空気をうまく理解している人が企画をし、調整をしたら本当に面白いことになるかもしれないなぁ。
兎にも角にも理解のあるクライアントを見つけるのが大変か(笑)。
フアンはクライアントにも絶対いるはず。
番組終了時にもきっと多くの人がなんとか継続させようと並々ならぬ努力をしたはずなんだよなぁ。
番組の持っているバリューの可視化は相当に難しいと思われますが、そういった関係各位の努力が少しいい方向に動き出しているのだと思います。

ほとんど意味の分からない話ですいません。

とにかく、ぼくは嬉しかった…!

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