10月25

maya_rec セルフプロダクトノート
 ひょんなきっかけで今回のお話を頂いたのがまだまだ夏真っ盛りの9月だったと思います。彼女の全国夏キャンペーンを追っかけたテレビ番組がハードディスクレコーダーに本当にたまたま自動録画されていたのも、彼女が私もゆかりがある帯広出身であったのも、不思議な縁だったなぁとつくづく思います。

 大人も驚くとにかくすごいバイタリティの持ち主である彼女ですが、一緒に東京へやってきたお母さんにはまだまだ甘えんぼであるのを前述の番組で見て、それが非常に印象的、というか僕にはリアルに思えました。そんな彼女の一面と、お母さん共々持ってらっしゃるであろう望郷の念を書こうというのがまず最初の発想。彼女の可愛らしさ、北海道という情景、家族の暖かさみたいなところから「シチュー」というモチーフを軸に据えるアイディアも割とすぐに生まれました。そしてメロディやリズムは演歌の世界を中心に持っている彼女が、初めて歌う演歌以外のオリジナル
ソングなので思い切りポップチューンにしよう!ということで4つ打ちのハウス風にするというアイディアにつながりました。

 アレンジは大アレンジャーの宮崎慎二さんです。自分の作った曲に合わせて14人のストリングスチームが一斉に弾き始めたのを見たとき、図らずも落涙しました…。かすかにトントコトントコとフロアタムの音が聞こえてきそうなアレンジにしてくださったのも、シュガーベイブやアイズレーブラザーズ的マナーな感じなんてどうでしょう?というちょっとした僕のお願いを宮崎さんが取り入れていただいた結果です。

 彼女の歌のセンスは言うまでもなく、ちょっとしたアドバイスもどんどん自分のものにしてくれて、学校帰りであることを感じさせない(笑)パワフルなテイクを連発してくれました。

 冬になれば思い出す一曲になれば最高です。ぜひ聴いてください。

2009.10.25 鈴木崇

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